鹿児島県:飛行機輪行バッグを背負って自走

鹿児島空港まで 鹿児島県

2023年9月9日(土)

  • 大隅半島肝付町の実家 → 霧島市の鹿児島空港
  • 飛行機輪行バッグを背負ってロードバイクで自走

2023年の夏は不安定な天気が続きました。鹿児島に飛行機輪行で自転車帰省したものの、雨続きのため復路名古屋への戻り日をなかなか決められず、もはやタイムリミット。実家→空港を自転車自走する予定でしたがそれを諦め、最寄りの停留所からバス移動することに。最寄りバス停は車で15分、屋根のない雨ざらしの場所。

・雨の場合、最寄りバス停まで高齢の父の運転で送ってもらうことになる。
・空港までのローカルバス(リムジンバス)が山道を休憩なし2時間でことのほかつらい。

父はもう明日にでも免許返納してほしいくらいの高齢。ただ田舎では車がなければ生活そのものが成り立たない悩ましさもあり難しいところ。そんななか自分の送迎のために父に運転させるのはできるなら避けたい。
またリムジンバス2時間の移動、これも以前は利用していたのだけど毎回車酔い寸前&トイレ我慢がつらくて仕方なかった。かつコロナ禍で大幅減便となり1日に2〜3便という状況もあり飛行機の時間と合わせづらい。
そんな事情もあって、帰省時には自転車を輪行で運び、鹿児島空港〜大隅半島肝付町の実家間を自走する、そういうスタイルを選択していたわけです。
ただ今回の帰路日程は雨続き。やむなく自転車は輪行バッグに収納してバスのトランクに載せ、山道を2時間揺られる覚悟でした。

すると寸前になって搭乗前日の天気予報から雨マークが消えたではないですか。晴れ時々曇り。飛行機を1日前に予約変更すれば自走で移動できます。というわけで日曜日に予定していたANA便を土曜日に予約変更。貯まったマイレージを使った特典航空券だったのですが、同一航路なら変更OKでした。

さて自走するとなると飛行機輪行バッグをどうするか問題が出てきます。普段なら前もってヤマト運輸の「空港宅急便」で鹿児島空港留めで送っておき、自走到着後に空港の宅急便カウンターで輪行バッグを受け取ってパッキングするのですが。。
「空港宅急便」は搭乗日の前日までに空港に荷物が到着するよう余裕を持って送る必要があります。ただ今回は直前で予約便を変更したのでそれも間に合わず。。そうなると飛行機輪行バッグを背負って自走するしかありません。

↑普段ならこのように前もって「空港宅急便」を使って空港留めで送っておくのですが…。

そこで取り出したるは妻さんお手製の飛行機輪行バッグ用ナップサック。もともと飛行機輪行で名古屋に到着した際、セントレア(中部国際空港)→名古屋駅を電車移動後、自宅までの自走で背負うために作ってもらったもの。自宅までの4km程度、それくらいなら重くてかさばる輪行バッグを背負って走るのもさほど苦じゃないので。

しかし今回は4kmどころか大隅肝付の実家→鹿児島空港まで120km近くにもなる行程。負担の度合いは如何なものか不安は拭えません。

画像をフリックまたは<>クリックで次の画像が表示されます。

飛行機輪行バッグはドッペルゲンガーの廃盤品。重量は4kg弱。それなりにズシッときます。2リットルのペットボトルを2本背負ってる感じと思えばやっぱり重いですよね。
こうした大きな荷物を日常的に運搬するのであればサイクルトレーラーの導入も視野に入ってくるのでしょうが今回はあくまでイレギュラー。根性で背負って走ります。派手めなウーバーイーツ配達員のような様相ですね。。
大隅半島肝付町の実家を出発、鹿屋市を通過して錦江湾へ出て海沿いのルートを北上していきます。

鹿屋から錦江湾への下り坂、サイコーじゃない?☺️

錦江湾の海沿い国道220号。ほどなく見えてくる定番フォトポイントの荒平天神。やっぱり足を止めずにはいられないよね、とカシャリ📸

↑陸繋島に古くから祀られる社。The風光明媚。

もうひとつ、やっぱり足を止めずにはいられないスポット、海辺のバス停「上古江」停でカシャリ📸
愛媛の下灘駅のような有名スポットでも何でも無い、ただ自分がいいなと感じてる好きな場所。

画像をフリックまたは<>クリックで次の画像が表示されます。

垂水市に入ると見えてくる海辺のアコウ並木、その大きな枝ぶりの下で。
海はほとんど写ってないけど海沿いで気持ちのいい場所。ここもまた定番フォトスポット。

↑こうした有機的なアコウの木が国道沿い数百メートルにわたって並木となってる。

桜島を眺めるにはここが一番いいんじゃないかな、って思ってる場所。国道から離れてほとんど車通り人通りのない海際の旧道から。
大隅半島と薩摩半島の間に頻繁に噴火する活火山というカルデラ由来の稀な風景。地理地形がそこで育った人の気質に影響するっての少なからずあるのでは…なんて思っちゃうこの眺め。ま、エビデンスは無いですけど。
鹿児島県人は誰もが心のなかに桜島を飼っているのだと思っちゃう。ま、エビデンス無いですけど。

画像をフリックまたは<>クリックで次の画像が表示されます。

ついつい撮っちゃう橋の写真。桜島と大隅半島の陸繋部分に架かる牛根大橋。進行方向的には下り基調で渡ることになり爽快です。
「道の駅たるみず」で桜島眺めながらの温泉足湯。じんわりほぐれて足回復。そして名産の琵琶が練り込まれたソフトクリーム。びわの風味がしっかり感じられて美味でした。
9月に入ったけど空にはまだまだ夏雲元気。

画像をフリックまたは<>クリックで次の画像が表示されます。

霧島市に入り、日当山温泉郷に差しか架かったところ、3等身の「せごどん」。じわじわる。。
鹿児島市内の西郷さん像とも上野公園の西郷さん像とも全く違うコミカル系。どういう感情の表情なのかよくわかんないw

画像をフリックまたは<>クリックで次の画像が表示されます。

目的地の鹿児島空港は250m以上の高台にあります。そこはカルデラの切り立った外輪山にあたり、幹線道を行くと斜度のきつい坂道を登っていくことになります。今回は背中に大きな荷物を背負っているのでなるべくなら優しい道でのぼりたい。。というわけで比較的斜度のゆるい妙見温泉方面へ大回りしてのぼっていくことに。

霧島妙見温泉ルート、天降川を遡った山中で思いがけず古い橋に遭遇。ついつい足を止めてカシャリカシャリ。橋、撮りがち。
旧道に架かる古く苔むしたコンクリートアーチ橋ですが造りは立派です。対岸橋詰の店舗はすでに廃屋となっており、またその先の旧道もほぼ草や倒木で塞がっていました。。

あとで調べたら1929年(昭和4年)竣工の旧安楽橋。土木遺産となっている貴重なものでした。
観光資源としてなんとか活かせたらいいんだけど。。保存されていってほしいものです。

画像をフリックまたは<>クリックで次の画像が表示されます。

田園風景、田舎道を経て250mの高台にある鹿児島空港へ到着。遠回りになっても緩めの坂でのぼりたい、というルート選定でしたが、結局幹線道でのぼるよりもアップダウンがやたら多くかなり消耗させられました。高台の上が目的地なのに何故下り坂があるの?下るってことはさらにまた上るってことだよね?の繰り返し。果たしてこれが正解ルートだったのか甚だ疑問が残ることとなりました(~_~;)

ようやく肩の荷(飛行機輪行バッグ)をおろして輪行パッキング。鹿児島空港はサイクルステーションのスペースが設けてあるのでありがたいです。ANAのカウンターにチェックイン。輪行バッグを預けます。大きくて重くて申し訳ないです。。
往路ではタイヤの空気は抜かずに預けましたが今回復路では仏式バルブ軽く3プッシュ分抜いてみました。が、チューブレス運用の場合、プッシュするとシーラントも若干いっしょに吹き出てくるので微妙。もともと低圧運用のチューブレスなので往路同様、空気は抜かなくてもよかったかな。と思ったり。

輪行バッグを預けて身軽になったあと空港内のコンビニで制汗スプレーを購入、トイレで体中に吹きかけまくりました。特に夏場の走行後の帰路輪行時、飛行機や新幹線などで隣席客になるべく不快臭をさせてはいけないなと制汗剤を吹きまくってます。

仕事で使ってるオリコカードがラウンジ使用対応なので出発まで使わせてもらいました。コンビニで買ってきてた甘いのを補給しつつフリードリンクをおかわりしてたら、係の人に「持ち込み禁止です」と注意されてしまった。ラウンジ不慣れでスマヌリーブス。。

鹿児島空港→名古屋のセントレアに飛行機で1時間ちょっと。セントレアの預け荷物ピックアップエリアではアナウンスで呼び出されての輪行バッグ受け取り。名鉄ミュースカイで名古屋駅へ移動。そこでまたパッケージを解いて自転車組立て、輪行バッグを背負い自宅まで4km自走してFin。
実家→鹿児島空港の120km弱を背負って走ったキツさに比べたら4kmという距離は何ら苦じゃありませんでした。

そうそう、ご当地ちいかわクエスト的には鹿児島空港で番外版的な空港バージョンを入手しましたよ。

画像をフリックまたは<>クリックで次の画像が表示されます。

タイトルとURLをコピーしました