愛知県:渥美半島一周“アツイチ”編

太平洋岸自転車道 愛知県

僕が住んでいる場所は名古屋なので日常ライドが「愛知県編」なわけですが、せっかくなら名古屋市以外で走ったことのない場所を、、ということで渥美半島一周“アツイチ”。同じ愛知県でも西端の名古屋から東端の渥美半島は自走で行き帰りするにはちょっと大変な場所です。今回は豊橋まで名鉄電車で輪行してスタートです。


①渥美半島一周“アツイチ”①
仕事でマップ制作した「太平洋岸自転車道」の愛知ルートを実際に走ってみます。太平洋岸自転車道は千葉の銚子から和歌山市まで1,400kmにわたって整備される国の「ナショナルサイクルルート」の指定候補のひとつ。そのうち静岡〜愛知〜三重のルートマップの作成を担当したのですが実際走るのは初めて。本当なら作成する前に走るべきでしたが。。
輪行で着いた豊橋駅には自転車を組み立てるスペースも設けてあり、道路にはルートの案内、ブルーの矢羽マークもしっかり整備済み。受け入れ意識の高さが伺えます。わかりやすいし走りやすい。

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「太平洋岸自転車道」のルート標識。ブルーライン、矢羽マーク、標識看板などわかりやすく整備されています。矢羽マークが路面にあると自転車ウェルカム感があって走りやすいのですが、自転車専用道ではないのでもちろん車、大型車も追い抜いていきます。矢羽の幅は約70cm、「ここは自転車が通って良いエリアなんだ」と矢羽上を走行すると、追い抜かれる際に右側の余裕があまりない状態でヒヤッとすることも。矢羽があってもなるべく左端、路側帯付近を走行したほうが安全です。矢羽の70cmは自動車側から見ての追い抜き幅であると捉えるといいかもしれません。

看板
案内看板
太平洋岸自転車道マーク
矢羽マーク

渥美半島一周“アツイチ”②
坂を下れば海、ってシチュエーションは大好物。渥美半島の東側に広がる表浜海岸へ降りてみました。朝ドラ「エール」でもたびたび登場した壮観なロングビーチ。あいにくの曇天ですがサーファーと釣り人たちが海を楽しんでます。

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渥美半島一周“アツイチ”③
太平洋岸自転車道の愛知県渥美半島ルートは国道42号を進む主ルートから数箇所で分岐・合流する自転車道ルートが。せっかくなので自転車道ルートを選択、伊良湖岬に向けて海沿いを走ります。気持ちのいい自転車専用道を軽快に進んでいると重たかった曇天も少しずつ軽くなっていくような、。(気がする)

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海沿いを走るこの自転車専用道、日本の道100選というものに選定されているらしい。なるほどそれもうなずける爽快感。というか、そんな100選があるのを知らなかったので、ぜひ他も自転車で走れるところを調べてみたい。

渥美半島の東側(右側)に延々と続く表浜海岸を走っていると目につくのがサーファーの多さ。人が入れる海岸ではもれなくサーフィンしてる。波乗りする人たちの車がズラリだ。若い人たちだけでなくベテラン感漂う男女も。根付いてる感じ。

渥美半島一周“アツイチ”④
伊良湖岬に到着。渥美半島の先っぽ。太平洋岸自転車道的にはここからフェリーで三重の鳥羽に渡るルートになりますが、今回はこのあと半島の左側、三河湾沿いを進む「アツイチ」コースをとります。
そしてここで痛恨のミス。岬といえば灯台。灯台と写真を撮ってこそ岬に来た感が出るもの。しかし自転車道を走ってきた中で走って灯台へ行く道は歩行者用の細ーい遊歩道しか見当たらなかったため、あー自転車では灯台まで行けないんだ〜と諦めたのでした。灯台っぽいかなーと火力発電所の煙突を撮るもコレジャナイ。。
んが、帰宅した後地図見たら、、フェリーを撮ったすぐ近くに自転車も入れそうな広めの通路が。OMG…!ま、これで再訪すべき理由ができたよ。(軽ため息)

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渥美半島一周“アツイチ”⑤
三河湾を挟んだ向こうに知多半島。サーファーの多かった東岸とはまったく異なる海の表情、凪を横目に進みます。
まだ5月だというのにセミ声シャワーが盛大。畑はキャベツ出荷の最盛期、積み出しのトラックを何台も見かけました。初夏かな。
休憩した道の駅にはトヨタから贈られたというレクサスブランドのロードバイクが。地元にレクサスの工場があるそうです。

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このレクサスバイク、作られたのは2013年とのことで現代のデザインからするとエアロ感が無いぶんオーソドックスなシルエットに見えます。そのフレームは当初自社のカーボン部署で作成を試みたけど結局OEMしたのだとか。どこが手掛けたのかわからないけど。。塗装はレスサスクオリティの高級感ある仕上がりです。Di2のデュラエースフルアッセンブリで発売当時105万円、100台限定生産。

渥美半島一周“アツイチ”⑥
豊橋→半島東岸→伊良湖岬→半島西岸→豊橋、でぐるっとアツイチFIN、の予定を、日没までもう少し余裕があったため蒲郡までルート延長。竹島、ラグーナテンボスをぐるりと回って蒲郡駅から輪行帰途へ。
竹島まではロードバイクに乗り始めて1年目くらいのころに名古屋から自走で来たことがありました。その頃はまだ輪行もしたことなくて自走できる範囲がライドエリア。名古屋〜蒲郡を往復して当時の最長ライドの満足に浸ったっけ。自走ロングライドも充実しますが加えて輪行を覚えると日帰りでも行けるエリアがさらに広がるので楽しいです。
さて今回のお土産はあさりが化石のようにペタンコINした「あさりせんべい」。磯風味に手が止まらず一気にバリバリぺろり。

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太平洋岸自転車道の愛知ルートを含めた渥美半島一周“アツイチ”を初めて走ってみて、獲得標高が900m近くあったのは意外。地図上ではほぼ平坦に思えていたのですが、東岸で国道や自転車道から表浜海岸に出る際けっこう下る必要があって、そのへん繰り返した故の高低差のだったのかなぁと。ま、でも主に国道走ってるだけならそこまで高低差の少ない平坦基調でしょう。
この太平洋岸自転車道の愛知ルートはサイクリングマップを作る仕事に携わったのですが、実際走りやすく整備されているようすを実感できて嬉しかったです。今後、国のナショナルサイクリングルートとして正式認定され、旧来の渥美半島自転車道を使ったルートや周辺の施設連携を含めた再整備がより進んでいくことに期待したいです。

輪行のしやすさ

今回の輪行
行き:名鉄電車 6:38 名鉄名古屋駅 → 7:37 豊橋駅 1,140円
帰り:JR鉄道 18:57 蒲郡駅 → 19:42 名古屋駅 990円

運賃1,000円前後、移動も1時間程度、乗換もなし、と気軽に輪行できる範囲でした。移動時間が短いとそのぶんライド時間も多く取れるし気持ち的にも余裕を持てますね。全県走行クエストでなくてもこの1000円・1時間・乗換なし、というのは輪行のひとつの基準になりそうです。
自転車のバラシ・組み立ての面では豊橋駅は専用スペースや空気入れの貸し出しもありで満点評価。蒲郡駅も十分スペースの余裕がありました。

輪行の手間をより短縮したい②

前回の輪行で「輪行袋への収納作業をもっと短縮したい」と考え、そのためのアイテムとしてあげていたマジックテープ、今回さっそくためしてみました。

輪行ベルトをマジックテープに替えてみる

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